クロアチアでのつわりの対処法
つわり自体は第1子のときと同様辛かったが、それに拍車をかけたのが食糧難。第1子のときは日本にいたので食べたいものはなんでも夫が買ってきてくれたが、今回はクロアチアにいたためそうもいかず、かといって自分で作る体力気力もなくかなり苦しんだ。
妊娠が判明したらすぐに日本の実家に救援物資(食料品)の郵送を頼めばよかったと、後悔先に立たず。
定期健診
第1子出産から1年後の母体検査及び子宮がん検診が、たまたま予約ミスや夏休みで遅れていたため、ついでに第2子の妊娠の初診もしてもらうことになった。
第1子のときと同様、臨月前の通常の定期健診はプライベートの婦人科医へ行くものと思っていたが、待ち時間的にも、設備的にも、対応的にもプライベートの婦人科医と特段遜色はなかったうえに、場所的にも便利でしかも費用がタダだったので、結局最寄の保険所(Dom Zdravlja)の初診担当婦人科医に毎回通うこととなった。
出産の直前、担当医が休暇だったため、前回お世話になったプライベートの婦人科医へ行ったら、超音波検査もして500クーナに値上がりしていた。
クロアチア母子健康手帳
前回はもらわなかったので存在しないのかと思っていたが、定期健診に行っていた初診担当婦人科医より母子健康手帳が発行され、常に携行するように言われた。定期健診のときにも必携。
羊水検査
17週に入ったところで、第1子のときにもお世話になった近所のヴィノグラツカVinogradska病院で羊水検査。1日目血液検査、2日目羊水検査。検査後夫は採取した羊水サンプルをレブロRebro病院へ持ち込む。
HZZOに加入していて、初診担当婦人科医より処方箋(Uputnica)をもらっていたので今回は無料。
検査結果はちょうど3週間後に判明(異常が判明した場合はそれより早めに連絡が来るらしい)。
【参考:スロヴェニアでの羊水検査】
同時期羊水検査をした知人はスロヴェニアで検査をしたとのこと。理由は検査期間が2週間と短いため。費用は200ユーロ。詳細は不明。
呼吸法ワークショップ
第1子のときにも行ったところに申し込んで呼吸法ワークショップに参加した。
Centar Iva Kolic(住所 Crnatkova 14、電話番号 098-380-966)
1-1時間半のワークショップで50クーナ。夫同伴のカップル多数。
番外編:プライベートの産院開業
妊娠中期頃、クロアチア初のプライベートの産院がザグレブに開業した。メルクールMerkur病院の先生が院長らしいが、開業したばかりで評判のほどがよくわからなかったので、一応調べたが利用は見送った。
費用:普通分娩時14,000クーナ、帝王切開時26,000クーナ(入院費用を含む)
設備:母子同室、個室、終日面会可。普通分娩で2-3日、帝王切開の場合3-4日入院。
連絡先:Podobnik、電話01-6398-000
番外編:臍帯血(さいたい血)バンク
妊娠後期になって、ザグレブにも臍帯血(Stem cells)バンクができたとの情報あり。
【私立の場合】
費用は15,000クーナ(約33万円)で、ベビーが18歳になるまでその家族のためだけに臍帯血を保存してくれるらしい。
連絡先:
【公立の場合】(寄付、マッチする人に提供され、家族のためにとっておくことはしない)
費用は無料。
Banka Krvi iz Pupkovine ANA RUKAVINA
住所:Kispaticeva 12, 10000 Zagreb
電話:01−2388−708
Eメール:banka.ana.rukavina@kbc-zagreb.hr
事前に請求すると、Rebroレブロ病院より必要書類が送られてくるのでそれに各種記入して申請する。母親からも血液採取が行われ、HIVや肝炎などの検査後、異常がなければ登録される(異常があった場合は本人及び関連当局に通報される)。
出産する病院に言っておけばアレンジ可能。
但しリエカの病院ではまだ提携していなかったので、採取より24時間以内に自力で移送が必要(我が家の場合、知り合いのザグレブのタクシー運転手さんに1000クーナで運んでもらった)。
我が家の場合、異なる人種間の組み合わせによるベビーのため、他のクロアチアの一般的なカップルより生まれた子供たちには基本的にマッチしない特殊ケースにあたり、他の家族に利用される可能性はほぼゼロらしく、公立でも私立と同じ状況になるとの説明を受けたため、公立を利用することに(真偽のほどは定かではありません)。
またリエカの病院へ
長男がまだ2歳だったので、ザグレブでの出産のほうが便利かと思い、一番人気のSveti Duhスヴェティ・ドゥフ及び個室があるといわれたMerkurメルクールも情報収集したが、以下の理由で見送ることに。
Sveti Duhスヴェティ・ドゥフ(電話:01-3712-291)
母子同室・母乳推奨でユニセフ推奨病院になったのはいいが、個室がなくなった。また評判が大変よいため、混んでいて、場合によっては陣痛室での出産や、出産後翌日正午(他のママの退院のタイミング)まで病室に入れず分娩室待機となったりする(この間ベビーは別室)。さらに入院中、母親は面会場所(廊下)で家族に会えるが、ベビーはガラス越しにしか会えない。
Merkurメルクール(電話:01−2431−398)
個室が空いていれば入れるが、面会は毎日1時間の面会時間のみ。
出産
2人目だったので健診のあと医者の勧めにしたがって予定日の5日前にリエカの病院で健診をうけるが、特段入院は必要なく、リエカ周辺の保養地で待機。
予定日当日再健診のあと入院。
予定日の夜中に陣痛が始まり、予定日翌日の午後に出産。
今回は前回と異なり、出産の1時間前まで夫の立会いが許されなかったのがかなり不満。
入院
前回と同様、個室を希望するが、規則が厳しくなって個室であっても面会は午前1時間、午後1時間の面会時間のみ(しかも部屋内に入れるのは夫のみ)ということだったので3人部屋へ。しかも今回は子どもが集中治療室に3日間留め置かれたので(通常は母子同室)、3人部屋で正解。同室の人たちも良い人たちで、結果オーライ。
通常は3泊で退院のところ、子どもの容態のため5泊入院。
母乳に関しては、3時間毎に集中治療室に授乳に行った(夜中の2時も。希望すれば粉ミルクが与えられる様子)。
【持参したほうがよいもの】
トイレットペーパー、産褥パット、バスタオル、タオル、スリッパ、ローブ(パジャマのうえに羽織るもの、面会時間に)、水(ガスなし)、クッキーやスナック菓子(病院食だけでは足りない)、携帯電話と充電器(室内で充電できた)
夫が1日2時間の面会時間にベビーを「抱ける」、ということ以外に今回はわざわざリエカに行くメリットはなかったので、上の子どももいたため、ザグレブのSveti Duhにしておけばよかった気がする。
お金のこと
今回は妊娠中の健診も、入院も余分な出費なし。
リエカに行ったため、夫の宿泊費と臍帯血移送費用が余分にかかったくらい。
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